最近またロイヤルロンドンの問い合わせが増えてきています。
円安を受けて資産を海外に置きたいというニーズが高まっているのだとしたら、それは良いことだと思います。
ただ、相談内容を聞いていると明らかに失敗するであろう契約をしようとしているケースが多いので、今回は失敗しない契約方法を考えました。
RL360の契約を検討されているからは是非ともこの記事を参考にしていただければと思います。
目次
RL360の基本戦略
大前提として、RL360はハイリスクハイリターン型のアクティブ商品です。その特徴から手数料が高めとなっており、しかもその手数料もかなりややこしい体系です。
その一方でいろいろなボーナスもつくことになっているので、ボーナスが欲しくなる気持ちもよくわかります。
しかし、ボーナスはあくまでもおまけです。
手数料のほうが高くなければロイヤルロンドン社が運用を続けられるはずもありません。
当たり前ですがロイヤルロンドンもビジネスでやっています。
当初の積立契約(契約期間、契約金額)を途中で変更すると著しく不利益が出るというのもオフショア保険全般の特徴です。
RL360の場合は実質手数料率のアップという結果になる仕組みになっています。
ですので、積み立て計画は絶対に変えない。それが基本方針です。
ボーナス目当てにちょっと背伸びした積み立て契約を立てて、ボーナスをもらったが途中で変更する、というのはトータルで見れば損します。
積立期間の考え方
RL360は25年積立を検討されている方が非常に多くて個人的には驚くのですが、積立期間は5年から25年まで5年刻みで設定可能です。
たまに20年以上じゃないと契約できません、という紹介者がいるようなのですが、そんなことは一切ありません。
ただ紹介料が増えるからそう言ってるだけです。。
手数料体系をよく読めばわかるのですが、長期契約のほうが少々実質手数料率が安くなるように設計されています。
また、積立投資というものは少額を長期間積み立てることで「ちりも積もれば山となる」として大きな金額を目指すという考え方もあります。
そういった意味では長期積立という戦略自体は間違えているわけではありません。
重要なのは、あくまでも今後のライフプランとの兼ね合いです。
RL360は積立期間が終了した後が一番手数料が安いように設計されています。
ですので、積立が完了してからどれだけ運用期間を確保できるか、というのも考えておきたいポイントなのです。
そう考えると、少なくとも50歳の方に30年積立契約はお勧めするようなことはあり得ません。
65歳くらいで積立を完了して、その後は90~100歳を目標に運用しながら取り崩していくことで手数料の最も安い積立完了後の運用期間を確保するという戦略が良いと思います。
もちろん何歳まで働くのか(≒収入があるのか)というのも積立期間を考えるうえで重視したいポイントです。
住宅ローンも、積立も、収入があるうちに支払いが完了するように設計するというのはよくよく考えれば当たり前と思うのですが、なぜかそうなっていない契約を見ます。
「積立を途中で止めても最終的には利益がある」と説明を受けている方もいるようなのですが、そんなことは決してありません。
25年積立を10年で停止するくらいなら、当初から10年積立で契約しておくのが間違いなく正解です。
紹介者に入る紹介料は長期のほうが多いので、長期ばかり勧める方は要注意です。。
皆さんの長期的利益よりも自身の短期的利益を考えている可能性があります。
20台の新卒サラリーマンが運よくRL360に出会ったのであれば、25年契約もよいと思います。
月3~4万円などの金額を地道に25年積み立てていけば、最初は拠出が少々厳しくても給与の上昇とともに資金にも余裕が出ますし、何よりそれだけで老後の心配はほぼ解消されます。
もちろん途中で解約したり停止しない前提です。25歳から100歳まで75年間と陸づしながら運用出来たら、そりゃすごい額になります。
でも、40歳を超えている場合は積立期間は要注意です。
リタイヤする年齢までに拠出が終わる、というのが私が提唱する基本戦略です。
積立金額の考え方
- 未来の資産目標が達成できること
- 最後まで拠出可能であること
の両方を満たすバランスで考えていくことです。
途中での減額や停止はあまり良い結果になりませんので、最後まで拠出可能な金額を設定するというのはとても重要です。
ボーナス狙いで背伸びするのはお勧めしません。
拠出可能な金額に収まっている、そう自信をもって答えられるのであればボーナス金額を超えるよう設定するのがおすすめです。
IFAの考え方
IFAについては絶対的な正解がないのであまり多くは語りません。
私は、数あるIFAの評判を聞いたり、調べたりして自分が安心できると思うところで契約をしているのでそこがベストだと思っていますが、
RL360はほかのオフショア投資とは違い「IFAが運用指図を行うためIFAによって運用成績が異なる」投資商品です。
残念ながらIFAによってはマイナスになっていたりするとこともあります。
マイナスにならずとも、よりリスクの低い貯蓄型保険よりもリターンが低い、というのも残念な結果といえるでしょう。
ミドルリスク・ミドルリターンとハイリスク・ミドルリターンだったら前者のほうが優れているということになってしまいます。
投資は3~5年の成績が長期の成績とは全く関係してこない世界です。3~5年くらいは運や市場動向で好成績を上げられてしまう可能性があるからです。
10年、できれば20年以上の運用成績を開示してもらい、しっかりプラスになっているところを選びましょう。
たまに免許がどうこうと書かれている記事を見ることがありますが、免許がなければRL360は扱えません。
なので、RL360を扱っているIFAということで免許はあるでしょう。どこの国かはわかりません。
また、紹介者は基本的に免許はありません。そもそもどこの国の免許ならよいのか、と聞かれても私はわかりません。
日本の免許でRL360は絶対に扱えないことは確かです。
紹介者に関しては正直「連絡が取れる」「顧客目線での提案がある」というところくらいでしょうか。
人を見抜く方法論を語れるわけではありませんし、ジャッジするつもりもないのでこれくらいにしておきます。
この記事に書かれているようなことを提案してくれているのであればまぁ良いかなと思います。
最悪紹介者が連絡取れなくなったらIFAに連絡すればよいだけです。
IFAの連絡先を教えてくれない紹介者もいるようですが、トラブルの話はそういうところから出るんですよね。
まぁまともな相手を選べば問題ないでしょう。まともな人がどれだけいるのか私は知りませんが。
RL360のおすすめ契約内容まとめ
ということでまとめますと、
- 積立期間はリタイヤ前に拠出が完了するよう設計する
- 積立金額は最後まで拠出可能な金額の範囲内にする
- IFAは過去10年以上の成績を見て判断する
これくらいでしょうか。
RL360は賛否両論いろいろ言われていますが、私自身はしっかりと資産が増えていてとても感謝して今も契約している商品です。
あとは失敗事例なども参考にして、素敵なオフショア投資を実現してもらえれば幸いです。