日本人が契約できる香港の生命保険会社の一つであるFT Lifeは高利回りの金利が人気の保険会社です。
この記事ではFT Lifeの代表的な商品、会社の歴史、気になる財務状況や格付けについて紹介していきます。
目次
FT Lifeの代表的な商品
FT Lifeは生命保険、損害保険など様々な幅広い保険を取り扱っておりますが、その中でも日本人が契約可能で、人気もあり、おすすめできる商品を紹介します。
貯蓄型生命保険「Regent Prime Insurance Plan (Premier)」
2020年現在イチ押しの商品がこちら。
積立期間は一括、2年、5年から選ぶことができ、名義変更は何度でも可能であり、運用は最長128年間まで続けることができます。
運用が進んだ後の資産一部引き出しも可能であり、人生のタイミングに合わせた柔軟な運用が可能です。
利回りは5~8%と高く、その実績も安定しておりローリスク・ミドルリターンの素晴らしい商品です。
保険商品ではあるものの、保険性よりも投資性を重視しており、年齢、性別や病歴に関係なく契約できるのもポイントです。
投資型(ファンドリンク型)生命保険「Oscar」
ハイリスク・ハイリターンのファンドリンク型商品の取り扱いもあります。
他のファンドリンク型商品に比べると手数料が低めなのが特徴であり、会社の規模が大きいという安心感もあります。
私がお付き合いしているIFAでも数種類のポートフォリオを運用しており、ポートフォリオによって目標利回りは異なりますが0~10%と言ったところです。
ただ、ファンドリンク型の投資商品は元本がマイナスとなるリスクも十分にあるため、それが許容できるハイリスク・ハイリターン志向の方以外は上で紹介した貯蓄型生命保険がおすすめです。
重病保険「Healthcare」
100以上の病気に対応する重病保険は日本で言うがん保険の対象となる病気が増えたと考えればわかりやすいでしょう。
がんなど病気の種類によっては転移や再発などの際に複数回保険金を受け取ることができるなど日本の保険より手厚い保障があります。
掛金は掛け捨てではなく、運用されて増えていくために貯蓄性もあり、解約返戻金も生命保険ほどではないですがしっかりと増えていきます。
ただ、病気になった際の保険金の手続きなどを全て英語で香港として頂く必要があるため、ある程度海外や英語に慣れている方でないと活用は難しいでしょう。
FT Lifeの歴史
2018年より香港資本のNWSホールディングスにより買収され、現在は香港資本の会社となっています。それ以前は中国資本で、更に前はベルギー資本でした。
2016年にAgeas(アジアス)から現在の社名FT Lifeに変更されたため、2016年以前はAgeasという名前で紹介されていることもあります。
更に時代を遡れば度重なる買収の歴史があるのですが、経営難による買収では決してなく、更に資本を増強して事業を強固にする買収を繰り返しています。
もともとを辿れば1824年にベルギーで創業されたという歴史があり、時代に合わせて拡大してきた会社と言えるでしょう。
格付・財務状況
FTライフの格付けは以下の通りになっています。
- A3、安定的(ムーディーズ)
- A-(Fitch Ratings)
ムーディーズで同格付の日本企業で代表的なところは大和証券、富士通、キヤノン、日立、伊藤忠商事となっており、これらの企業と同等という事実を見てもかなり安定している企業だと言えるのではないでしょうか。
総資産額も52,153百万香港ドル(約7300億円/2018年)と、十分大きく、ソルベンシー比率は500%を超えています。
一般的にソルベンシー比率は200%を超えていれば健全であると言われており、香港の当局による規制も150%なのでかなり余裕があると考えて良いでしょう。
以上のとおり、財政状態はとても健全といえます。