海外の保険商品の話になると必ずでてくるのがIFAという言葉。
さらに、色々と調べていくと紹介者という言葉も出てくるかもしれません。
日本では保険は保険会社に直接申し込むことが多く、なかなか馴染みのない制度なのでわかりにくいと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではIFAや紹介者についての疑問を全て解決できるよう、
- そもそもIFAや紹介者とは何なのか
- なぜIFAが保険の契約で重要なのか
- IFA選びの重要性とポイント
- 紹介車選びの重要性とポイント
ということがわかるようにお伝えします。
目次
そもそもIFAとは?
IFAはIndependent Financial Adviserの略で、そのまま日本語に訳すと独立フィナンシャルアドバイザーとなります。
日本では金融商品仲介業者という言葉が一番近いのですが、国によって形態が異なります。
独立というのは、保険会社や証券会社から独立しており中立の立場であるという意味です。
保険会社が直接販売等を行う場合はその保険会社の商品ばかりを押すことになりますが、独立した立場であれば販売可能な全ての保険商品の中からお客様にあった最適なものを販売することができるためこの独立性は重要です。
別の言葉では保険会社の代理人ではなく、顧客の代理人と言うこともあります。
海外の投資商品は保険会社やファンドが直販を行っていない
香港の生命保険を始めとする海外の金融商品への投資を検討するとなぜIFAという言葉がよく出てくるかといえば、
海外の投資商品は保険会社やファンドが販売をしておらず、直接購入することができない
となっているからです。
逆に言えばすべての商品はIFAを通して購入する必要があります。
私が今一番良いと思っている香港の貯蓄型生命保険も、元本保証付きのインデックスファンドも、直接保険会社に連絡しても契約はできず、IFAが全ての申込みや手続きの仲介をすることになります。
ファンドリンク型商品という一部のハイリスク・ハイリターン商品はIFAが直接運用指図を行うものもあります。
IFAに依頼すること一覧
保険やファンドの契約においてIFAに依頼する内容は多岐にわたります。
以下に代表的なIFAに依頼する内容をご紹介します。
- 保険の契約書の作成、申込み
- 払込のクレジットカードの変更
- 住所変更、勤務先変更
- 保険会社からの一部メッセージの伝達
- 積立プランの変更
- 支払先口座の登録
- 一部解約や引き出しの実行
- 解約の実行
IFAとの付き合いは契約だけではなく、その後のアフターサポートなど解約まで続くことになります。
申込後も、解約まで何十年も関係が続くからIFA選びは重要、と覚えていただければと思います。
IFA選びに失敗してトラブルになったという例をこちらの記事にまとめています。参考にしてみてください。
紹介者とは?
では、紹介者というのはどのような立場なのでしょうか。
紹介者というのはそのIFAを紹介する立場の人です。ただ商品を紹介して終わり、という紹介の方法もあれば、IFAから一部の業務を委託されていることもあります。
このあたりはIFAや紹介者のスタンスにより変わります。
そして、IFAに直接取引がしたければ、香港現地に赴くのが基本となっています。
香港現地であれば直接対応可能というIFAも少なくありません。
稀に、渡航なしでも直接対応可能なIFAもありますが、多くはありません。
紹介者ってどんな立場?
例えば、Aという商品がほしいと思ったときに、アマゾンや楽天で買い物をしますよね。
そのアマゾンや楽天に行く前に、誰かのブログを読んで、そこのリンクから買いに行くかもしれません。
誰かのブログからアマゾンに飛んだからと行って、値段が高くなることもなければ、品質が悪くなることもありませんよね。
保険の話もこれに似ていて、アマゾンや楽天がIFA、誰かのブログが紹介者ということです。
紹介者がいるからと言って、運用が悪くなったり、手数料が高くなることはありません。
なお、紹介者が月額会費や入会金を請求することもあるようです。
それは、その会社の独自のサービスですので、そのサービスが必要であれば加入すれば良いと思います。
そのような費用が一切かからずに契約できる所もありますので、不要であれば別のところで買えばよいだけです。
無理やり小売に当てはめると、月額が必要なコストコと、不要な楽天の違い、というような感じでしょうかね。
ちなみに個人的にはヨドバシオンラインが好きです。余談でした。
ちなみに、紹介者は個人のこともあれば、会社のこともあります。
IFAだと思っていたら、実は紹介者だった・・・というケースも見聞きします。
基本的には、香港の保険であればIFAは香港に拠点があるはずです。香港域外に複数拠点があるIFAはあまり多くはありません。
ですので、紹介者はあくまでもIFAを紹介するだけなのですが、とはいえ紹介者が悪く言われている記事をよく見かけますよね。
それは、こんなケースです。こういう紹介者は、確かに避けなければなりません。
紹介者がネガティブに働くケース①:連絡が取れなくなる
よく聞くケースがこちら。
連絡が取れなくなる。
「連絡が取れないから、自分の投資がどうなったのかもわからないし、お金を引き出す方法もない。」
そうなってしまうと、とても残念ですよね。
私も、そういった紹介者に当たらないようにと注意深く考えて行動しています。
私が考える、避けるコツはこちらです。
- IFAの名前、連絡先を契約時にちゃんと伝えているかどうか
- 連絡が取れなくなった場合の取り扱いについて伝えているかどうか
そもそも自分が契約しているIFAの名前や連絡先がわからないと、どうしようもないですよね。
逆に言えば、このあたりをしっかりと聞いておけば、紹介者と連絡が取れなくなってもIFAに連絡をすればよいだけです。
紹介者がネガティブに働くケース②:ニーズに合わない商品を押し付ける
こちらもよくあるケースです。
ニーズに合わない商品をゴリ押ししてくる。
または、本当は短期でも契約できるのに、長期契約しか契約できないと言って長期契約を薦める。
紹介料って、拠出期間が長ければ長いほど多く、金額が多ければ多いほど多く、そして、リスクが高い商品のほうが、多いです。
なので紹介者自身に入る紹介料だけを考えている方は、そのような提案をしている傾向にあると感じています。
ニーズに合った商品をしっかりと選定して、同じ目線で歩んでいける紹介者だとしたら、逆にいる事自体がメリットになるはずなのです。
相談先がIFAと紹介者の両方に増えますからね。
ニーズに合った商品の選び方はこちらの記事を参考にしてください。この記事を読んだ上で話を聞くことをおすすめします。
IFAも紹介者も、自身の利益を考えているか、顧客の利益を考えているか、それに尽きるんですよね。
誰かのブログ経由でアマゾンに行っても値段が変わらないのと同じですね。
でも、それだけだと紹介者はいてもいなくても一緒です。
もし契約後に万が一IFAが体制などが変わったら、と考えてみてください。
例えば、日本事業を縮小するため日本語担当者がいなくなる、などです。
30年後ともなると、可能性としてはあり得るのではないでしょうか。
そんな時に紹介者は「同じ契約を持つ投資仲間」のはずです。
どうやったら保有している商品がスムーズにやり取りを出来るのか、他のIFAを探したり、英語でのやり取りを行ったりするでしょう。
少なくとも私は大きな金額を持っているのでどうにかしようと動きます。
そうなると、紹介者とIFA、その両方とつながっていくことはリスク分散になると思うんですよね。片方に万一のことがあっても、もう片方がサポートし続けます。
ですので、長期的に付き合いたい紹介者から購入することが一番良いのではないかと感じています。
まとめ:IFA・紹介者とは保険会社とあなたを繋いでいるパートナー
IFAとは、一言で言えば保険会社やファンドとあなた(投資家)を繋ぐ役割をするものです。
決して、ただの店員さんのように販売をして終わりの存在ではなく、契約の終わりまでの全ての手続きに関係してきます。
保険を契約して数年、気づいたらIFAが無くなっている、逃げている・・・
そんなことにならないように信頼の置けるIFAとお付き合いをしたいものですね。
私がお付き合いさせていただいているIFAは香港でもかなり大きい会社だったり、古い会社です。それも、リスクを考えてのことです。
私は小さい会社ですが無料で契約後のサポートも含めて紹介者としての活動も可能なので、紹介希望であればお声がけください。
サポートができなくなりますが、紹介者を挟まない形での紹介もできなくはありません。
紹介者やIFAと連絡が取れずに困っている方のサポートもある程度はできます。
この記事を通じて、世界を活用して、未来の安心を作っていく人が増えることを願っています。
PS. この記事は質問をいただくたびに情報を追記しています。質問頂く方々、ありがとうございます。