子供のための資産戦略で重要なポイントとオフショア活用例~学費に備える?老後に備える?資産承継?~

子供のための資産戦略で重要なポイントとオフショア活用例~学費に備える?老後に備える?資産承継?~

今回はお子さんのための資産運用についてお話したいと思います。

人生三大支出は住宅資金、教育資金、老後資金と言われています。
このブログでは主に老後資金やFIRE(早期リタイヤ)資金を念頭に置いた資産形成の話が多いのですが、やはり教育資金は無視することができません。
逆に言えば、この三大支出に対してどうやって備えておくか考えておくだけで、お金の心配事の大半は消えるということでもあります。

なお、住宅資金は大多数の方にとっては住宅ローンという制度が最適解なので、老後資金と教育資金がポイントになるということです。
(私は賃貸派ですが、その話はまた別の機会にしますね)

今回は教育資金の備え方に絞ってお伝えします。

目次

最初に必要な資金額を見積もりましょう

資産計画の鉄則は先に必要な資金を見積もることです。
これは老後資金でも教育資金でもかわりません。
闇雲に「お金は多ければ多いほどよい」と資産の絶対値だけを目指していてはリスクもどんどん上がりますし、人生の他の重要な活動に咲く時間や資金がなくなってしまいます。

とはいえ、教育資金は方針によって大きく異なるのも事実ですよね。
下記の2つを比べるだけでも全然費用感が違うかと思います。

  • 幼稚園から私立に通わせて、大学からは一人暮らし。私立一本でエスカレーター式。
  • 全て実家から通える公立校で、予備校費用も抑えめにして自ら学習できる子を育てる

このブログを読んでいる方は日本国外在住の方が多いと思いますが、

  • 小学校、中学校は日本人学校で高校からは日本で一人暮らしをさせる
  • 学費の安めなインターナショナルスクールで、帰国子女枠を狙い日本の大学へ
  • 一流のインターナショナルスクールで欧米の大学へ

などなど、様々な選択肢があるかと思います。どんな可能性があり、いくらくらいかかるのか。そのうえで、どの選択肢を視野に入れたいのか。
それを考えておくことが本当は重要です。

教育資金の大部分は大学進学資金

今お伝えしたように、教育資金と一言でいったとしても様々な選択肢があります。
ですので、「平均○千万円」といった数値には何の意味もないと思います。

教育資金の統計は色々あるのですが、普段の食費や部活動資金なども入っているケースが多々あります。
実際に子供の教育としてかかる資金という意味では間違いないのですが、0歳~高校卒業くらいまでの資金は毎月のフロー収入(給料や事業所得、配当など)で賄っていくケースが多いはずです。
というのも、子供が生まれる10年以上前から教育資金を準備する場合は別ですが、ほとんどの方はお子さんが生まれる前後で準備を始めまるためです。

ただ、そんな事を言っていては話が進みませんので、私立文系一人暮らしを想定した大学入学から卒業までの700万円程度を工面するする前提でここからは進めてみます。
本来であれば必要な資金を確認しつつ、目標を調整していく作業が必要になることは言うまでもありません。

学資保険の意味を考える

教育資金と聞くとまず学資保険というものを思い浮かべる方も多いでしょう。
正直に申し上げて現在日本国内の学資保険で資産が着実に増えるものが思い浮かびませんが、なぜそのような商品があるのかを考えてみましょう。
学資「保険」とある通り、保険ですので何かに備えています。

学資保険が備えているもの、それは保護者の死亡です。
一般的な学資保険は契約時点で解約返戻金(≒受け取るお金)と毎月の積立金額を決めます。
その後、積立期間中に万が一保護者が死亡してしまった場合でも、満額積み立てた金額を満期に支払ってもらえるのです。
たしかにこれはある程度の意義があるでしょう。

ただ、万が一に備える保険としては掛け捨て型の生命保険のほうがより低い保険料で大きな保証を得られます。
保険反対派に思われがちなのですが、必要な保険は必要というスタンスです。
一家の大黒柱が亡くなった場合に残された家族が困らない程度の生命保険は必須だと考えています。
そして、学費に備えて資産を増やすという意味では別の選択肢のほうが圧倒的に増えます。
お子さんが生まれてから18歳になるまでに、よくある日本国内の学資保険では2倍にすらなりませんが、適切に投資を行えば2倍程度の資産を作ることができます。

万が一に備えつつも、しっかりと着実に資産を増やす。
これがお子さんの教育資金を考える上での目標となるでしょう。

教育資金を増やすために考えられる戦略

万が一に備えつつも、しっかりと着実に資産を増やす。
そのための戦略をいくつかのパターンに分けて考えてみます。

(1)オーダーメイド型:生命保険と資産運用を別々に考える場合

私が選ぶ戦略はオーダーメイド型の生命保険と資産運用を別々に契約するケースです。

(1)-1:一括投資

お子さんが生まれる前後に既にある程度の運用可能資産がある場合は一括投資可能な貯蓄型生命保険が良いでしょう。
その場合は最低でも10年、できれば15年の運用期間は取りたいところですので、お子さんが3歳までに始めることが出来るとベストです。
シミュレーションでは18年ほどで2倍程度を見込むことができますので、例えばお子さんが生まれたときに300万円入れておくことで18歳になることには600万円になります。
これを入学金や毎年の学費など、必要なタイミングで運用しながら取り崩していくことで、総額650~700万円程受け取ることも可能でしょう。
なお、全額使い切らなかった場合は継続的に運用していき、ご自身の老後資金の足しにすることも可能です。
現時点で教育資金の総額が正確にわからない場合でも安心して始めることができます。

このプランの最大のメリットは、お子さんが生まれたときに拠出すればそれ以降の拠出が不要という点です。
中学校、高校在学中の出費が嵩んだとしても、手元資金から拠出可能な金額が大きくなります。

(1)-2:積立投資

一括投資可能な資金が無い場合は、積み立てを活用していくことになるでしょう。
その場合の戦略は2つに分かれます。

  • 5年だけ頑張ってある程度の金額を拠出する:貯蓄型生命保険に毎月7万円×5年(合計420万円)拠出する
  • 長期的に少額を拠出する:利回り保証のある元本確保型ファンドに毎月3万円×15年拠出してで手堅く140%の利回りを確保する

このどちらのケースでも約700万円を確保することが出来るでしょう。
一般的に幼稚園から小学校、中学校、高校と学年が上がるにつれて必要な資金額は増える傾向があります。
今の収入はあまり多くはなく未来の給料が大きく上昇する見込みのある方は後者の選択肢、そうではない方は前者の選択肢の方が良いでしょう。
できるだけ早く資産を運用に回した方が、より少額で大きな金額になるというのはどの投資もかわりません。

そして、これらの資産運用と並行して何らかの生命保険に必要最低限だけ加入すると良いでしょう。
がん保険とか医療保険とか特約などをつけずに、万一死亡した場合や働けなくなった場合にお子さんが成人するまで必要な資金だけをカバーする必要最低限であれば保険料はかなり低いはずです。
日本の年金制度に加入しているのであれば遺族年金などもあるので、もらえる金額を見積もった上で検討することで保険料を削減できます。

(2)ワンストップ型:万一に備えつつ増える商品を活用する

全て一つの商品で完結して安心したいという場合には、まさに「万一に備えつつ増える」という商品があります。
というか本来学資保険はそうあってほしいのですが、日本国内の保険の利回りが異常に低いんですよね・・・。日本になくても、香港にはあります。
一括も積立も可能なので、これだけ持っておけば子供の未来は全て安泰、そう考えたい場合はこちらがおすすめです。
大体18~20年で2倍を目指すことができ、死亡時や重度疾病の場合は保険料支払いが免除されるというものです。
※万が一に備える保険なので年齢などにより保険料は異なります。

(3)お子さんが生まれる数年前から備える場合

お子さんが生まれる前後数年で資産運用を開始するケースを想定してきましたが、例えば大学を卒業した時点で将来生まれてくる子供のために運用する場合を考えてみます。
最近は資産運用に積極的な若者も増えており、本当に日本の未来は明るいと思います。

大学入学資金を念頭に置く場合、入学まで20年以上ある場合は満期の定めのない貯蓄型生命保険や投資リンク型保険を活用して老後資金と教育資金を同時に作っていくことをおすすめします。
どちらを選ぶかは本人のリスク許容度や資産運用への考え方で変わりますが、少額を長期的に拠出する場合は投資リンク型、ある程度の金額を拠出する場合は貯蓄型生命保険かなと思います。投資リンク型のほうが変動リスクが大きいのでより長期運用向けです。
投資リンク型を選ぶ場合は、資金需要の前に確実に拠出が終了できるよう拠出期間には注意して契約しましょう。拠出が終了する前の引き出しにはペナルティがかかるからです。

余談:お子さんの老後に備えるという考え方

海外ではある程度一般的な考え方なので、お子さんの老後に備えるという考え方。
貯蓄型生命保険のシミュレーションでは、例えば70年間保有すれば元本の80~100倍になります。
70年と考えると途方も無い年数のように思えますが、今生まれた子供のために100万円投資しておくと、その子が70歳になったら1億円持っていることになります。
老後不安なんて全く存在しないですよね。

ご自身の資産のうち少しだけでも継承していくことで、孫の代には資産家になることが十分可能なのです。
海外の富裕層ではこのような考え方をうまく活用しているわけですね。

子供のための資産運用まとめ

今回はお子さんのための資産運用について考えてみました。

今回のまとめ
(1)オーダーメイド型:資産運用と生命保険の組み合わせ…最もコスパは良いが、生命保険をあわせて契約するなど少々面倒ではある
(1)-1:一括拠出…子供誕生時に数百万円があるのであれば一括拠出がおすすめ
(1)-2:積立拠出…5年ほどで拠出する方法と、15~20年かけて拠出する方法がある
(2)ワンストップ型:全てを一つの商品で完結する…万人におすすめの簡単かつ効果的な方法
(3)運用期間がある方向け…老後資金と教育資金を同時に作っていく
余談:お子さんの老後に備えれば100倍も夢ではない

資産運用には万人にあった方法というものは存在しません。
「何が何でも利回りを!」という人は、スポーツカーをマニュアルで乗り回すようなものです。そういう人は証券口座を活用するのが良いでしょう。
もちろん好きな人には堪らないのでしょうが、普通の人はオートマの大衆車で良いですよね。もっといえばタクシーや電車のほうが良いかもしれません。
そう考えると、資産運用もそれぞれの「リスク許容度」や「労力・精神力」に合った方法があるのです。

例えば、今回の選択肢の中では(2)ワンストップ型が最も簡単でシンプルでそして効果のある方法です。
もちろん、何もやらない場合や銀行預金などに比べると2倍程度の資産の違いが生まれるので、パフォーマンスも十分ではないでしょうか。
これらの制度を活用してより質の高い教育や質の高い豊かな人生を経験する日本人が増えてくれることを願っています。

無料相談受け付けています【無料PDFもあります】

資産運用に少しでも興味があるのであればLINEで無料相談を行っておりますので、メッセージいただければと思います。
ご検討中の海外オフショア商品についての詳細、セカンドオピニオンや、保険商品のシミュレーション、香港IFAのご紹介、その他オフショア投資や保険(生命保険、学資保険、貯蓄保険など)に関する疑問・質問・相談に回答中です。

「海外オフショア投資比較表&選び方ガイド」PDFも無料で配布させていただいています。
こちらもご希望の方はLINEでオフショア投資を考え始めた経緯(アンケート)とともに、「比較表希望」とわかるようにメッセージを下さい。

下記よりお名前(ニックネーム可)とメールアドレスを送信していただければ、すぐにLINEの連絡先と、メールの連絡先を自動返信でお送りいたします。

お名前
メールアドレス

※5分以内に届かない場合はメールアドレスが誤っている可能性が高いです。再度お試し頂ければと思います。

少しでも多くの方が、投資の正しい知識を得られて、成功し、素晴らしい人生を送ってほしいと考えています。こちらのサイトやページがその助けになると幸いです。30年後に、一緒に笑い合いたいですね。何か、相談されたいことがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください。

FPミヤケン